06/25/2026

介護を支える人たち



登校の波が収まり、玄関には静けさが戻っていました。

何やら声が聞こえ、午後の学生にしては早いな‥と思っていたところ、

ひょっこり顔を出してくれたのは、この3月に卒業した学生2人でした。

思い出さない日はないくらい、彼らとの時間、その密度は濃いものでした。

顔を見た瞬間、涙が溢れ、うれしさと共に当時の記憶が蘇りました。

 

仕事の休みがあかなか合わなくて‥

やっと今日、来られました!と。

先生方に、とお菓子まで持ってきてくれました。

 

それからしばらく、色々な話をしました。

介護という仕事をする中で彼らが感じ、学んだこと。

大変さの中でも笑顔でがんばっていること。

国の家族のために仕送りを増やしたこと。

そのため、自分たちの遊ぶ余裕がないこと。

 

苦労話として暗い顔で話す人もいるでしょう。

でも、彼らはそれを明るく、笑い話のように話してくれました。

「食事介助5人やって、手が足りないんです!その間に『トイレ』と

言われたり‥」

「え?いらいらしちゃったりしないの?」

「ぜんぜん!」

なんて。

 

アルバイトとして働いていた頃には見えなかった景色が、今、

見えてきたとも話していました。

先輩がいかに大変だったか、今はわかると。

 

日本の介護を彼らが支えてくれている。

そんな彼らと関われていることを誇らしく感じました。

 

「休みの日なんだから、遊びに行けばいいのに」

「いいえ、ずっと来たかったから」

 

まるで「ただいま」と実家に帰ってきた子どもたちのように

次から次へと話は止まりませんでした。

 

私たち日本語教師は直接的に介護を支えることはできません。

でも、間接的にでも日本語を教えることで、少しでも介護の手助けになることを願っています。

 


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