03/21/2022

秘めていた思い



「2021年度、所沢日本語学校卒業式を閉式いたします。」

 

10名の巣立ち。

嬉しいとも悲しいとも言い難く・・ただ「安堵」・・

そんな気持ちでしょうか。

   

卒業式内での学生のスピーチ発表。

   

「両親を助けるため、早く成長したいと思っていました。」

 

「ずっと運が悪かった。せっかく入った大学も事情があって

やめなければなりませんでした。」

 

「自分を改めるため、日本へ来ました。つまり、新しい自分になる

ということです。」

 

「試験に落ち、自分が落ち込んでいるとき、先輩がくれた言葉、

小さなプレゼント、今までで一番うれしかったことです。」

 

「働く病院で出会ったあの時のお婆さんにもう一度会って、

おしゃべりしたいです。」

 

「誰かを助けたとき、助けてもらった人だけでなく、

助けた側も幸せな気持ちになる。」

   

それぞれの思い。

スピーチを聞きながら、内容だけではなく、主張しようと

懸命に訴える姿にただ、涙が溢れました。

それは、会場にいる全ての人たちも同じでした。

 

日常の中で忘れがちな、「尊いもの」に気づかせてもらえたような気がします。

忘れてはいけない、大切な思い。

  

学生と先生という関係は終わりましたが、これからは

同じグループの職員として、私たちが少しでも力になれたら、

と思っています。

 

また会いましょうね。

みなさん、ご卒業、おめでとうございます。

そして、ありがとうございました。

  


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