「2021年度、所沢日本語学校卒業式を閉式いたします。」
10名の巣立ち。
嬉しいとも悲しいとも言い難く・・ただ「安堵」・・
そんな気持ちでしょうか。
卒業式内での学生のスピーチ発表。
「両親を助けるため、早く成長したいと思っていました。」
「ずっと運が悪かった。せっかく入った大学も事情があって
やめなければなりませんでした。」
「自分を改めるため、日本へ来ました。つまり、新しい自分になる
ということです。」
「試験に落ち、自分が落ち込んでいるとき、先輩がくれた言葉、
小さなプレゼント、今までで一番うれしかったことです。」
「働く病院で出会ったあの時のお婆さんにもう一度会って、
おしゃべりしたいです。」
「誰かを助けたとき、助けてもらった人だけでなく、
助けた側も幸せな気持ちになる。」
それぞれの思い。
スピーチを聞きながら、内容だけではなく、主張しようと
懸命に訴える姿にただ、涙が溢れました。
それは、会場にいる全ての人たちも同じでした。
日常の中で忘れがちな、「尊いもの」に気づかせてもらえたような気がします。
忘れてはいけない、大切な思い。
学生と先生という関係は終わりましたが、これからは
同じグループの職員として、私たちが少しでも力になれたら、
と思っています。
また会いましょうね。
みなさん、ご卒業、おめでとうございます。
そして、ありがとうございました。