ある日のこと。
受けた電話の先には日本語教師として現場に立ちたいと
切に願っている方が。
用件は募集についてのお問い合わせ‥。
「大卒でないと応募できませんか。」との問いでした。
日本語教師の資格。
国家資格である「公認日本語教師」の動きもありますが、
現段階で法務省告示機関で勤務する場合、
「四大卒+文化庁届出受理の日本語教師養成420時間講座を修了」
「日本語教育能力検定試験に合格」
「大学または大学院で日本語教育を主/副専攻(45単位/26単位)」
のいずれかが必要になります。
彼女は420時間講座を修了したばかり。
すぐに働けると思っていたとのことでした。
日本語学校の求人を目にし、条件がまだ満たされていないことに
愕然としたと。
その方のすがるような話しぶりについ、
今回の求人についてのことだけでなく、
道を繋げるための方法ををお節介と知りつつ、話していました。
真剣に耳を傾けていることが顔を見ずとも伝わってきました。
いつか、資格が満たされたら、と、後日、ご応募を。
月並みですが、何かを始めるのに、「遅い」ということはありません。
必要になったとき、学べばいいのです。
最初は外発的な動機づけであっても、学んでいるうちにそれが、
内発的なものに変わってくる。
そうなったら、もう、無敵です。
このことは学生にも伝えていることです。
将来を不安視して、予備的にあれこれするのもいいでしょう。
でも、心配しすぎずに今思う道を進み、
何かにぶつかり、必要となったら、その時、始めればいいのです。
必ず繋がっていくのですから。
将来、思う道に辿り着けますように…